しまスタブログ
酒蔵見学
2010年2月14日
島根は酒どころです。
お酒の神様をまつる佐香神社。2009年県庁所在地別の清酒支出金額では松江市が堂々の一位。
もちろん、おいしいお酒もたくさんあります。
今回は出雲市平田町「山三正宗」の醸造元である酒持田本店を見学に行きました。
松江から一畑電車(映画「RAILWAYS」でも取り上げられた通称「バタデン」)に乗って30分。
車窓からは宍道湖の大パノラマが拡がります。
(デハ3017は南海電鉄で走っていた車両です。)
(残念ながら雨模様の宍道湖です。)
雲州平田駅で降りて徒歩10分。
酒持田本店に到着です。
(「木綿街道」の暖簾は、昔、この界隈が木綿の集積地だったことに由来します。)
趣のある蔵構えです。
造り酒屋につきものの杉玉もありますが、酒持田本店では昔から新酒ができると竹笹を屋根に掲げて知らせているそうです。
いよいよ蔵の中に入ります。
精米 洗米 麹つくり 酒母つくり 仕込み 絞り 瓶詰め
杜氏さんからお話を聞きましたが、とにかく温度管理が大変です。
酵母の状態を見ながら冷水や氷で調整しますが、同じように造ってもタンクによって状態はまったく違い、長年の経験や勘で目指す酒の質に近づけていくそうです。24時間、気の抜けない作業です。
(麹をつくる部屋です。)
(仕込み中のタンクがたくさん並んでいます。)
仕込みの途中のお酒もいただきました。
醗酵中なので炭酸シュワシュワで、お米の粒も残っています。おいしいお酒になること間違いなし。
島根のお酒は、旨味の豊かなお酒で、魚だけでなく肉にもよく合います。
(気に入ったお酒を買って帰りました。)
酒造りは重労働ですし、なかなか後継者もいないと聞きますが、今年はふたりの若者が県外から蔵に入ったそうです。
全国的にも高い評価を受けている島根の酒造りがこれからも引き継がれていくことは嬉しい限りです。
最近は見学を受け入れる酒蔵も増えています。地元のおいしいお酒を発見した「大人の遠足」でした。
酒持田本店のHPは次のとおりです。
http://www.sakemochida.jp/