しまスタブログ
窯元めぐり
2012年5月1日
島根県内にはいくつもの窯元があります。
松江藩主であった松平不昧公によって茶道文化が広まり、茶器などの焼き物が盛んに作られる
ようになったことが理由のひとつであるようです。
長年、茶道を通して多くの焼き物に触れていながら、実際に地元にある窯を見たことがないこと
に気づき、このたび島根の窯元めぐりをすることにしました。
はじめに訪れたのは出雲の出西窯。
以前、京都を旅したときに、ある陶器店で出西窯の器を見つけ、とても感動したことがありました。
きれいな色彩そのものに対する感動でもありましたが、県外の旅先で思いがけず地元のものに
出会えたことがとてもうれしかったのを覚えています。
出雲市斐川町
工房内を自由に見学できるようになっており、職人さんが一つ一つ丁寧に作られている様子を間近で
見ることができました。
若い職人さんや女性の方も作業されていて、こうして代々受け継がれていくのだと
実感しました。
どんな作品ができるのか楽しみです
全国的にも少なくなっているという登り窯を目の前にすると自然とテンションが上がりました。
1200度以上といわれる窯焚きは想像すらできないのですが、このようにして出来上がった器は、やはり
素晴らしいものであるということは間違いないと思います。
6室ある登り窯
記念にビールカップを購入し、さっそく自宅で一杯。
このカップは内側を無釉で仕上げているため、
表面が気孔状でビールを注ぐと、きめ細かい泡がたち、とても飲みやすくまろやかな味わいでした。
とても美味しかったです
次に訪れたのは松江の袖師窯。
1階は工房、2階が展示スペースになっていました。
松江市内なので、これまで目にする機会も多く
馴染みのあるものから、高価な器まできれいに並べられていました。
宍道湖畔にある袖師町
出雲から松江に向かう際は、新緑の山々に囲まれた通称ロマン街道をひたはしり、心身ともに 癒されました。
若葉がまぶしい
宍道湖のほとりにある珈琲店でひと休み。
ここは、島根県内の窯元で作られたカップを、お好みで選んでコーヒーをいただけるお店です。
この日はやはり、出西焼or袖師焼。
濃紺の袖師焼カップにしました
宍道湖が一望できるテラスで、ゆっくりとした時間の中で素敵なひとときを過ごすことができました。
今後も県内にある様々な窯元を少しずつめぐってみたいと思います。