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『姫のそば ゆかり庵』 を訪ねて

2013年3月4日

奥出雲町横田の稲田神社は、昭和初期に地元出身の小林家によって建てられた神社で、この地にゆかりの深い、素戔鳴尊(スサノオノミコト)の正妻である稲田姫(イナタヒメ)を奉っています。氏子がいない神社で維持管理にも窮する状態でしたが、奥出雲町商工会の局長であった岡田篤志さんは、地域の大切な文化資源として守っていくことを決意し、神社を修復し運営していく活動の先頭に立っておられます。

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岡田さんは、2011年10月、稲田神社の境内にある社務所を活用した、「姫のそば ゆかり庵」をオープン。蕎麦屋の亭主、神社の管理人を務めながら、奥出雲の地域振興に繋がるさまざまな取り組みを精力的に進めておられます。

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先日、妻を誘って松江市内の自宅から1時間ほどドライブし、岡田さんの打つおそばを食べに行きました。例年に比べると積雪が少なく奥出雲町横田の市街地では雪を見ませんでしたが、稲田神社の境内に到着すると5センチほどの残雪が。座敷にあがり雪見障子越しに見る庭の風景にはとても情緒がありました。
注文したのは限定20食のそば御膳(1200円)。割子そば、仁多米のおにぎり、山菜や野菜の煮染め、スープ、デザートなど、全てに地元食材への愛情とこだわりが感じられるお膳でした。特に、岡田さんがそばの栽培からこだわった割子そばは絶品。そば粉10割と聞き、香りの良さを期待しつつ、切れやすくもっさりした食感を予想していましたが、一口食べたとたんコシの強さとのどごしの良さにびっくり。挽きくるみの出雲そばの特徴である香りの強さと、讃岐うどんを連想するほどのコシの強さは、今まで食べたそばにはない鮮烈な驚きがありました。

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奥出雲町には、四季それぞれに異なる表情を見せる自然や歴史ある街並み、温泉や渓谷もあります。こだわりの出雲そばを食べに行くドライブも楽しいですよ。

「姫のそば ゆかり庵」でググっていただくと、奥出雲町オフィシャルブログ(↓)のほか、多くのブログ、FaceBookなどで紹介されています。 (Y)

http://www.okuizumogokochi.jp/3066

『姫のそば ゆかり庵』
 住所:奥出雲町稲原 稲田神社境内
 電話:0854‐52‐2560
 営業時間:11時~15時
 定休日:火曜日

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