しまスタブログ
大切にしたい暮らし
2016年2月22日
こんにちは。
弥生3月が近くなり、春の気配を少しずつ感じる季節になりましたね。
この時期、良く晴れた朝にベランダへ出ると、朝焼けの中に伯耆富士とよばれる大山(だいせん)のシルエットが浮かび上がります。
刻々と変わる東の空のグラデーションと美しい稜線をしばらく眺めていると、澄みきった冷たい空気で目が覚め、気持ちがしゃんとします。
朝食の準備や身支度をしているうちに、肝心な日の出はいつも見逃してしまいますが、日々の暮らしの中で大切にしたいひと時です。
また、この時期、市内の和菓子屋さんの店頭には「花もち」が並びます。
この「花もち」は、松江地域で昔からお雛さまにお供えされているお菓子です。
もち粉を捏ねて小豆あんを包み、素焼きの型や木型で縁起物の亀や梅の形に整え、仕上げに赤や黄色、緑の食紅で飾り付けられます。蒸し器で蒸したり、簡単にレンジで温めたりして、ホカホカなまま頂く素朴なお菓子です。
NHKのEテレ「グレーテルのかまど」でも取り上げられたことがあります。
以前は、各家庭において代々伝わる型を使って作られていたそうです。市内の陶器店には、今でも花もち用の型が売られています。
かわいらしい「花もち」をつくり、子どもの無事な成長と幸せを家族で願う桃の節句。
季節を感じる大切にしたい行事の一つです。
身近な草花や景色の変化に四季を感じ、季節毎のお祭りや行事で暮らしを楽しむ。
ささやかですが、私が大切にしていることです。
週末には、しばらく出していないお雛様を飾ってみようかな。 (takaneko)