しまスタブログ
ゆかた浴衣YUKATA
先日、益田市にある島根県立石見芸術センター「グラントワ」に行ってきました。
お目当ては、現在開催中の企画展「ゆかた浴衣YUKATA」です。
展示内容の前に、「グラントワ」のご紹介を。
「グラントワ」内にある島根県立石見美術館は、島根県鹿足郡六日市町(現・吉賀町)出身の森英恵さんの作品を所蔵するなど、ファッションを1つのコンセプトとした美術館です。
今回の企画展のように、普通の美術館ではあまりやらないような展示が多いので、島根県内はもちろん、広島、山口からも観覧にお越しいただいています。(実は、松江から行くより、山口からの方が近いです…(^^;)
そして、最大の特徴は、この建物デザイン!
石見地方特産の石州瓦(せきしゅうがわら)が建物全体を覆っており、その数、屋根瓦12万枚、壁瓦16万枚(@_@)
太陽の光の当たり方によって、微妙な色の変化を見せるこの建物は、本当にきれいです。
さらに、来館者を驚かせるのはこの中庭!
回廊を巡らせた中庭には水が張ってあり、この日も子供たちが足をつけて遊んでいて、中から眺めているだけで涼しく感じられました。
イベント時には、この水が抜かれ、大きな広場となり、神楽の上演などが行われています。
さて、ここから本題。
当の企画展「ゆかた浴衣YUKATA」ですが、江戸時代から現代までの浴衣が展示され、絵柄や染めの技術の推移が分かるように展示されています。
特に、浴衣が庶民の間でも一般的になった江戸時代の浴衣は、藍と白の2色ながら、少しでも涼しく感じられる絵柄の工夫がしてあったりして面白かったです。
現代は、色鮮やかな浴衣がたくさんありますが、シンプルな藍色の浴衣もいいな~と思いながら眺めていました。(また衝動買いしてしまうかも…)
島根県西部の石見(いわみ)地方は、前述した森英恵さんのほか、スカイツリーのデザイン監修を務められた澄川喜一さん(グラントワのセンター長です)、明治時代の文豪・森鷗外や同じく明治時代の啓蒙家・西周など、多数の偉人を輩出した地域でもあります。(ちなみに、本県の溝口知事も石見地方出身です)
県外では、島根と言えば、松江城や出雲大社など、出雲地方が注目されることが多いですが、石見地方にも魅力的な人や場所がたくさんありますので、ぜひ注目してみてください。 (M.M)