しまスタブログ
夏の終わりの金魚
今年の夏も暑かったですね。
9月に入り、やっと朝晩涼しくなってきましたが、まだまだ暑い日が続いています。
先日、出雲市の宍道湖自然館ゴビウスで開催されている特別展「金魚の世界in出雲」~いずもなんきんとなかまたち~へ行ってきました。
特別展のコーナーには、おなじみの「出目金」のほか、
キャリコリュウキン、丹頂など、様々な種類の金魚が優雅に泳いでいます。
- (キャリコリュウキン)
- (丹頂)
その中で、今回の特別展の主役「出雲なんきん」を皆さんはご存じですか。
出雲なんきんは、出雲地方特産の品種で、島根県の文化財天然記念物の指定も受けている、大変貴重な種類の金魚です。
その特徴は、なんといっても、丸っこい体型と、背びれが無いこと。
おっとりとした動きと控えめな色・形が県民性を感じさせます。
県内には、数カ所の出雲なんきんの愛好会があって、毎年10月中旬には品評会も開催されているとのこと。
良い金魚は、色は白を主体として赤は背中の半分以下、形は上から見て2等辺三角形がよいなど、細かく審査基準が決まっているようです。
ちなみに、こちらは、高知県の天然記念物に指定されている「土佐金」。
作出された県や地域が異なると随分雰囲気が変わるものです。
こちらも県民性を反映しているのでしょうか。
控えめな印象の出雲なんきんとは異なり、華やかで豪快な、ひれ・姿をしています。
当日は、多くの家族連れなどが訪れていました。
昨今のコロナ禍の中、癒やしを求め金魚や熱帯魚などの観賞魚が静かなブームだとか。
秋とはいえ、まだまだ暑い日が続いています。
この特別展は令和3年9月20日(月)まで開催されていますので、皆さんも、つかの間の癒やしを求め、訪れてみてはいかがでしょうか。 (J.K)