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しまねから世界へ!次世代たたら協創センター「NEXTA」

パリオリンピック、パラリンピックが開幕しましたね!

島根県出身者は、テニス錦織選手をはじめ、ホッケー女子・小早川選手、長谷川選手、陸上男子3000m障害・三浦選手、車いすテニス男子・三木選手が出場されています!

島根から世界へ羽ばたく選手たち
とても誇らしく思います!
4年に一度の熱い戦いから目が離せませんね
頑張れ、ニッポン!

島根から世界へ羽ばたいているのはスポーツだけではありません

次世代たたら協創センター「NEXTA」(ネクスタ)をご存じですか?
2019年に島根大学内に設置された、先端金属材料の研究センターです

ブログ写真1

(NEXTA 研究棟外観)

金属って、ふと周りを見渡すだけでもたくさんありますよね
携帯電話、電化製品、車、スプーンやフォーク、飛行機、建造物や橋・・・などなど、小さなものから大きなものまで、私たちの生活に欠かせないものです

その金属材料の研究・開発に特化した研究センター、それが「NEXTA」なのです
県内の金属関連企業と共同で研究・開発を行い、また国内外の大学とも連携し、世界トップクラスの金属研究拠点を目指しています

先日、NEXTAへ見学に行ってまいりました

1階には試験から観察、解析まで一貫した研究が行えるように、最先端の特色ある実験機器が設置され、NEXTAの研究者や学生はこの充実の設備を使い、日々研究活動に励んでいます
中には、日本でここにしかない機器もあるとか!
無磁場透過電子顕微鏡「MARS」、こちらの機器はなんと世界で2台目に導入されたそうです!

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(金属内部をナノスケールで観察できる無磁場透過電子顕微鏡「MARS」)

ブログ写真3

(「MARS」にセットされるのは、こんなに小さな金属片)

2階には企業の研究者と学生が、活発に交流できるようコミュニケーションスペースがありました

ブログ写真4

(おしゃれなコミュニケーションスペース)

なぜ島根なの?
と、思われる方もいらっしゃるのではないかと思います

日本刀の原料である良質の「玉鋼」は、日本独自の製鉄法「たたら製鉄」でしか作れず、島根県は1,000年以上も前からこの「たたら製鉄」が盛んに行われた地域なのです
そして現在では、世界で唯一島根県奥出雲町で「玉鋼」は生産されています
そうした「たたら製鉄」の伝統が息づく島根の力を結集し、国内外の研究機関と連携しながら「先端金属素材の中心・島根」を目指しています

2023年4月島根大学に「材料エネルギー学部」が、そして2024年1月には材料関連企業のニーズに対応するため「先端マテリアル研究開発協創機構」が立ち上げられました。
これらは、「素材」「材料」をキーワードに、地域産業を振興する拠点としての県内産業の高度化・変革が期待されています!!

次世代たたら協創センター「NEXTA」の詳細はこちらからご覧ください
https://tatara.shimane-u.ac.jp/

今回見学する際にいただいた資料の中で、とても素敵な言葉がありました

「金属材料に特化して『ダントツの一番』を目指す」

島根県に、最先端の技術力があり、『ダントツの一番』を目指して皆が頑張っている、素晴らしい組織があるなんて、本当にうれしく思いました

世界で戦える日本人の、そして島根県の技術
とても誇らしいです!

「たたら」から脈づく、ものづくりの系譜を次世代の島根のひと、まち、仕事創生の起爆剤に!
「たたらの聖地」を「先端金属素材の聖地」へ・・・
『ダントツの一番』をめざして!
ガンバレ!しまね!

(ちょり)

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