立地企業インタビュー

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トップページ立地企業インタビュー株式会社バント 島根支社(雲南サテライトオフィス)

株式会社バント 島根支社(雲南サテライトオフィス)

代表取締役 渡辺浩平 氏代表取締役 渡辺浩平 氏

東京都渋谷区広尾に本社を構え、デジタル領域のマーケティング・メディアプランニング・プロモーションなどを一手に手掛ける株式会社バント。企業ミッションとして「ひとつ先へつなぐ」というスローガンを掲げ、2021年、東京、大阪に次ぐ3つ目の拠点として、島根県雲南市に島根支社(雲南サテライトオフィス)を設立されました。

代表取締役の渡辺浩平社長は神奈川県出身で、もともと島根県への地縁はなかったとのこと。そこからどんなご縁で島根県に立地されたのか、また全社における島根拠点の位置づけや、今後の島根での事業展望などについてお話を伺いました。

1.御社の事業内容についてお聞かせください。

デジタル広告のコンサルから企画・運用代行までを一貫して行う

デジタルプロモーションを一貫体制で受託デジタルプロモーションを一貫体制で受託

主な事業としては、Google・Yahoo・YouTubeなどのWeb広告全般に関する広告代理、運用代行、運用コンサルティング業務や、サイト制作、動画制作、さらにSNSの運用代行、運用コンサルティングなどを行っています。
クライアント様の課題や目的に応じた解決策を共に考えながらご提案し、メディアプランニングからクリエイティブ制作、運用、レポーティングまでを一貫体制で行うことで、プロモーションにおける成果の最大化を図っています。

2.社内での島根オフィスの位置づけは?

東京・大阪拠点のバックオフィス機能とWeb制作拠点として

近年増加するWeb制作の体制強化も目的のひとつ近年増加するWeb制作の体制強化も目的のひとつ

主に東京・大阪オフィスのバックオフィス業務を行う拠点と位置付けています。
具体的には、東京・大阪オフィス所属のスタッフが日々行っているインターネット広告業務に関する報告書の作成や電話・メール等の応対を行ったり、Webサイト制作を行ったりしています。

最近、サイト制作や動画制作の案件の本数が増えてきておりまして、そちらに対応するための体制づくり、というのも島根に拠点を作った理由のひとつですね。

3.島根県に進出された経緯についてお聞かせください。

雲南市の人々の温かさに魅了された

丸ごと1棟空いていたオフィスビル3階に入居丸ごと1棟空いていたオフィスビル3階に入居

雲南市さんの運営される「ほっこり雲南」というWebサイトの解析業務を受託させていただいておりまして、それがきっかけで何度も雲南市を訪れるようになりました。訪れる度に雲南の人たちの温かい人柄に触れて、すっかりこの町が好きになりましたね。
そんな中「雲南市に拠点を作りませんか?」と市役所の方からお声がけいただいたのがきっかけで、正直その時点ではまだどこか地方に拠点を増やそうと考えてはいなかったのですが、雲南市が気に入っていたし、事業拡大も順調に進んでいたので、ここに拠点を作るのも面白そうだな、と思い始めて。

そこから先は、オフィスの空きテナントなど紹介されているうちに、とんとん拍子で話が前に進んだ感じですね。ここのオフィスは、たまたまビル1棟丸ごと空いていたのも好条件で。今は3階スペースだけ借りていますが、ゆくゆくは他のフロアも借りて地域の方とのコミュニティスペースのような使い方ができるといいなと考えています。

4.実際に島根県に立地されて良かったと思われる点をお聞かせください。

地方創生に熱心な方々と共に仕事ができる喜び

春には美しい桜が咲き乱れる土手もすぐそばに春には美しい桜が咲き乱れる土手もすぐそばに

雲南市の方々の温かい人柄に触れられたこと、ですね。
また「雲南市を盛り上げたい」という熱い思いを持った自治体の方々や、「一緒に雲南市を盛り上げましょう!」と言ってくださった地元企業の方々と仕事ができることも嬉しく思っています。
立地を検討し始めてから、島根県さんや雲南市さんにきめ細かくサポートをしていただき、実質3ヶ月くらいの準備期間でスピーディーに進出を果たすことができました。家賃助成などの立地助成制度が充実していることも、大変有難いですね。

ここのテナントビルの屋上からの景色がすごく良くて。春は川の土手沿いの桜並木がすぐそばですし、夏は花火を見たりするのに絶好のロケーションなんですよ。

5.逆に島根県のデメリットと感じられていることをお聞かせください。

店舗の営業時間の短さはあるものの…

山の緑に囲まれた地元の温泉宿がお気に入り山の緑に囲まれた地元の温泉宿がお気に入り

特に業務面におけるデメリットは感じませんが、強いてあげるとすれば、東京から移住した社員が「飲食店やお店が閉まるのがとにかく早い」と嘆いております(笑)。

私自身は雲南市へはたまに足を運ぶくらいなので、そんなに不便は感じていないのですが。特に宿として気に入っているのが、市内吉田町の「清嵐荘」。あそこの宿はいいですね、新しくて部屋も綺麗ですし、大浴場や露天風呂もあって。ここ最近は決まって清嵐荘に宿泊しています。

6.島根オフィスを開設されてから既に6名の採用に成功されていると伺いましたが、採用にあたっての御社の求める人物像についてお聞かせください。

お客様の課題解決に真剣に向き合える人物

面接では一人ひとりとじっくり会話したい、と語る渡辺社長面接では一人ひとりとじっくり会話したい、と語る渡辺社長

「お客様の立場に立つ」というコミュニケーションの原点に立ち返って、デジタル施策を軸にお客様の課題を解決したいと真剣に考えられる人物、ですかね。
その点を見極めるためにも、面接では一人ひとりとしっかり向き合って、じっくり会話をするように心がけています。

ここ雲南の拠点での採用については、所長、東京の人事部長、私の3名がひとりずつ面接をさせていただくことが多いですね。いずれの面接でも、とにかく応募者の方と丁寧に会話をするようにしています。

7.島根県の人材の特徴として感じられていることはありますか。

持てる能力が活かせる環境さえあればもっと活躍できる可能性も

個々の持つスキルを最大限に生かせる職場に個々の持つスキルを最大限に生かせる職場に

会社が求めるスキルを持っているのに、そのスキルを活かせるような会社とマッチングできていないために、違う仕事をされている方がいるように感じております。
今後もできるだけそういう方々と出会うチャンスをいただいて、弊社ではその持てるスキルを存分に発揮していただけたらと思っています。

8.人材確保にあたって、配慮・工夫されている点はどういったことですか?

経験年数だけを重視せず、ポテンシャル採用も積極的に

職業訓練機関からの人材紹介を活用して雇用も順調職業訓練機関からの人材紹介を活用して雇用も順調

地元人材の採用については、自治体の皆さんにご支援いただき、東部高等技術校などの職業訓練校の卒業生をご紹介いただいたりする中で、この人なら、と思った方を採用させていただいております。おかげさまで今のところ順調に人材確保ができております。

必ずしもデジタルマーケティング業務やクリエイティブ業務の経験年数は重視しておらず、経験が浅い人材であっても、ポテンシャル採用という形で採用を行っています。そのような場合は、先輩社員の指導のもと、東京の仕事を中心とした実務経験を重ねていくことで育成を図っております。

9.人材育成に関する考え方や取組についてお聞かせください。

研修制度の充実とコミュニケーション機会の確保

定期面談で社員とのコミュニケーションを密に(イメージ) 定期面談で社員とのコミュニケーションを密に(イメージ)

社内研修制度については、割と充実しているのではないでしょうか。
新人研修はもちろんですが、幹部社員育成のためのマネージャー研修や、PCスキルやコミュニケーション能力向上のための研修、マーケティングスキルを磨く研修など、それぞれの立場で必要な研修を用意しています。

また社員全員に対し、人事部長が定期的に面談を行っています。面談というと堅苦しく聞こえますが、どちらかと言うと雑談、ですかね。強制ではないので希望者のみですが、かなりの割合で皆さんこのマンツーマンでの雑談に参加します。業務の話でもよいですし、プライベートな相談なども気軽にしているようなので、社員の気持ちや心の状態を把握するためにも重要な取り組みと捉えています。

10.福利厚生などへの取り組みの内容や考え方についてお聞かせください。

アートに触れる機会を増やして感性を磨いて欲しい

美術鑑賞で感性を磨いて欲しい(イメージ) 美術鑑賞で感性を磨いて欲しい(イメージ)

福利厚生は、社員のモチベーションを高めるために重要と考えています。
基本的な福利厚生制度に加えて、社員からの要望に応じた福利厚生制度も導入しています。

また最近では、社員が美術館などのアートなどに触れる機会を増やしてもらうための制度を導入しました。休日に美術館に行った際の入館料を後日会社が負担しますよ、という制度になります。弊社では広告に携わる業務が多いので、日々自分の感性を磨き、気づきを得ようとする努力は惜しまないで欲しいと願っています。

他にも誕生日の社員にはデジタルギフトを贈ったり、iDeCo(個人型確定拠出年金)の積み立て金を会社が一部負担する制度も始めました。

11.今後の事業展開、展望についてお聞かせください。

「クライアントを一歩先に進める」ことが使命

バントが掲げる5つのバリュー バントが掲げる5つのバリュー

実は社名の「バント」というのは野球のバントに由来しているのですが、ランナーをクライアント様に見立てて、うちが縁の下の力持ちになって、クライアント様を一歩先に進める役目を果たせたらいいな、という思いで名付けた経緯があります。

今後も目まぐるしく変化するデジタル分野での需要に応え続けて、生活者の体験をより豊かにすることで、クライアント様が生活者に選ばれる企業になっていく後押しをする存在であり続けたいと考えています。

12.島根県民や他の事業者へメッセージなどあればお聞かせください。

地域振興に貢献できる企業を目指して

今後も地域の皆さまと一緒に、島根県や雲南市をデジタルの力で盛り上げていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
デジタル分野で何かお困りのことがございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。

会社の基本情報およびお問い合わせ先

出雲工場

会社名:
株式会社バント 島根支社(雲南サテライトオフィス)
所在地:
島根県雲南市木次町木次 1-26 3 階
本社 :
東京都渋谷区広尾1-11-2 アイオス広尾8階
連絡先:
TEL:0854-47-7716
URL :
https://e-bunt.com/unnan/

(2022年7月取材)

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