立地企業インタビュー
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株式会社OSBS 江津Office
江津Officeチーフの千代延奈苗さん・青木彩佳さん
国内外で人材アウトソーシング事業を展開する株式会社アウトソーシング(東京都千代田区)の特例子会社であり、同社グループ各社のバックオフィス業務を中心に担う株式会社OSBS。
全国に26箇所(2024年7月現在)の拠点を有するなか、2024年1月に島根県江津市の大型ショッピングモール内に「OSBS江津Office」を開設。
江津拠点立ち上げメンバーとして入社し、開設から半年経過した現在までの間、拠点立ち上げから土台づくりまで尽力してこられたチーフの千代延奈苗さんと青木彩佳さんのお二人に、これまでの歩みを振り返りながら今後の展望などについてお話を伺いました。
1. 御社の事業内容についてお聞かせください。
バックオフィス業務でグループ会社全体を支える
弊社は株式会社アウトソーシングの特例子会社として、アウトソーシンググループ各社のバックオフィス業務を中心に請け負っております。アウトソーシンググループは社名のとおり主に人材アウトソーシング事業を展開しており、国内と海外合わせて10万人以上の従業員を抱えているため、その管理業務全般を行うバックオフィス部門が大変重要なセクションになります。
それらの業務を全国各地にある弊社OSBSの拠点が分担して請け負っているという状況です。
具体的なバックオフィス業務の例としては、各種契約書類の管理業務や、各拠点の災害備蓄品の管理、求人応募者の管理など、業務の種類は多岐にわたります。
2. 社内における島根拠点の位置づけは?
女性スタッフが生き生きと働くオフィス
現在全国に27の拠点がありますが、中でもここ江津Officeは、仕事と家庭の両立を図りたい女性にとって働きやすい職場づくりを強く推進することで、広く地元の女性の社会進出の一助となればとの想いを込めて開設されました。
他の拠点では主に障がい者の方の働く場所の創出を中心に推し進めてまいりましたが、江津市さんから拠点開設のお話をいただいた際に「育児や介護をしながら働きたい女性のための事務系職場が圧倒的に不足している」という地域の課題を伺い、なんとかその課題解決に貢献できればということで、このような特徴ある拠点を開設させていただくこととなりました。
3.島根県に進出された経緯についてお聞かせください。
調印式の模様(左から丸山知事、眞鍋代表取締役社長、中村江津市長)
日本企業の障がい者雇用における大きな課題のひとつに、身体障がい者と比較して精神障がい者の雇用の場が極端に少ない、という点が挙げられます。弊社ではこのような課題に立ち向かうため、精神障がい者の方々のための働く場づくりにも力を入れています。
弊社ゼネラルマネージャーの野津が偶然見たあるテレビ番組で江津市の苔プロジェクトのことを知り、苔栽培事業は障がい者のための職場に適しているのではと考え、それが江津市での苔事業の立ち上げに繋がりました。こちらの農園では障がい者雇用を積極的に行っています。
このご縁がきっかけで、江津市さんとのつながりが生まれ、江津市の抱える「女性が働きやすい事務職場の不足」という課題を知ることとなり、それならば農園だけでなく、バックオフィス業務を請け負うオフィスも作りましょう、という流れになりました。
4. 実際に島根県に立地されて良かったと思われる点をお聞かせください。
通勤しやすさがひとつのメリットと語る千代延チーフ
都心部のような通勤ラッシュに悩まされない点がよいと思います。こちらのオフィスに勤務するメンバーは、江津市内だけでなく隣の浜田市、大田市、邑南町から通勤してくる人も多いのですが、自家用車で通勤でき、駐車場もすぐそばなので快適です。
また、バックオフィス業務の一環として大量の書類の保管が必要になることがあり、オフィス内に保管スペースの確保が求められますが、その点都心部に比べ地代家賃が低く、コストを抑えることができるので助かっています。
5. 逆に島根県のデメリットと感じられていることをお聞かせください。
50名までの雇用拡大を前提とした広々としたオフィス
おかげさまで採用も順調に進んでおり、現時点では特に大きなデメリットは感じられません。
ただ、今後も年間10数名の採用を続けていくことを考えたとき、やはり高齢化問題や慢性的な労働人口不足という地域課題があるのは事実ですので、これから採用面で課題が出てくる可能性はあると思います。
6. 採用にあたって、御社の求める人物像についてお聞かせください。
主体性と行動力を重視したいと語る青木チーフ
弊社の掲げる理念として「企業は従業員自らの手で成長させていくもの」という考え方があります。
従業員一人ひとりが主体性を持ち、仕事を通じて自分のやりたいことを見つけ、それを自ら実現させていく過程で成長していくことを目指します。
また、ここ江津Officeはまだ立ち上がって間もない拠点ではありますが、今後メンバー全員で力を合わせて、全社の中で存在感のある拠点に育てていきたいと考えています。
これらの理念に共感し、それを一緒に実現していく意欲と行動力のある方と共に働きたいと思っています。
7. 島根県の人材の特徴として感じられていることはありますか。
人同士の深いつながりが島根県民の精神的な強さの根底にある
私たちは2人とも地元出身で客観的に島根を見ることが難しいのですが、ゼネラルマネージャーの野津によると、島根は地方だからこそ、一人ひとりの背景に強固な「人と人のつながり」を感じる、と。
ここで言うつながりというのは、家族であったり、友人であったり、地域の方々であったりすると思いますが、それらのつながりの深さに支えられて、精神的にどっしりと構えている方が多いそうです。
これが例えば都市部で一人暮らしをされている方だと、職場以外にあまり深い人間関係を築くことができずに心身のバランスを崩してしまう、という方も少なくないそうですが、それが島根ではあまり見られず、比較的元気な人が多い印象が強いといいます。
私たちを含め、島根で生まれ育った人からすると当たり前のように感じてしまうのかもしれませんが、実はとても貴重で幸せな環境であるということを、ぜひ島根の皆さんに知っていただきたいですね。
8. 福利厚生などへの取り組みの内容や考え方についてお聞かせください。
メリハリをつけて長く働ける環境に配慮
特徴的なものとしては「プレミアムフライデー制度」があり、毎月第4金曜日は全従業員が15時に退勤できます。
この制度は大変好評で、特に小さいお子さんのおられるお母さんなどでは、なかなか一人の時間が持てないので、プレミアムフライデーを活用してひとり時間を満喫したり、同僚同士誘い合ってお茶を飲みにいったりと、それぞれ自由な時間を楽しんでいます。
また、女性の働きやすさという意味では本当に理解ある会社なので、家庭の事情による遅刻・早退・欠勤もお互いにカバーし合う風土があります。例えば子どもの急な発熱による保育園からのお迎えの要請などはよくある話ですが、そんな時もお互い様の精神でフォローし合える環境です。
大切なのは「その人がいない時でも回る体制」を普段から作っておくこと。属人的な仕事を増やさないよう心掛けることで、無理せず長く働ける職場環境を作ることができます。
9. 人材育成に関する考え方や取組についてお聞かせください。
職場見学歓迎!「私たちに気軽に会いに来てください」
ここは特別なスキルや経験が求められる職場というよりは、先ほども申し上げたような弊社の理念に共感し、職場にうまく溶け込めるかどうか、ということの方が重視されますので、求人への応募を検討される方にはまず実際の職場の雰囲気を感じていただきたく、随時見学を受け付けています。
入社後のミスマッチが生じないよう、仕事や職場に関する質問やささいな疑問にも丁寧にお答えすることを心がけていますので、まずは気軽に見学に来ていただきたいですね。
10.今後の事業展開、展望についてお聞かせください。
まずは江津拠点で開設3年以内に50名までの採用を目指します。開設からまだ半年程度ですが、有難いことに本部から受けきれないほど多くの業務の依頼が来ていますので、引き続きスタッフの増強が必要です。
また、江津拠点における「女性が働きやすい事務系職場の創出」事例がひとつのモデルケースとなりつつあり、現在お隣の鳥取県でも同様の取り組みを展開できればと、オフィス開設に向けて動いています。
そのような形で江津Officeの取り組みが全国の拠点に広がっていくことを目指していきたいです。
会社の基本情報およびお問い合わせ先
- 会社名:
- 株式会社OSBS 江津Office
- 所在地:
- 〒695-0016 島根県江津市嘉久志町2306-30 ゆめタウン江津内
- 連絡先:
- TEL:03-3286-6661
FAX:03-3286-6662 - 本社:
- 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館2階
- URL:
- https://www.osbs.co.jp/
(2024年6月取材)