ソフト系IT産業インタビュー

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株式会社インターネットイニシアティブ

株式会社インターネットイニシアティブ建物

立地についてインタビュー

株式会社インターネットイニシアティブ サービスオペレーション本部 データセンターサービス部長 久保力様に島根県での立地についてお伺いしました。

島根県に立地しようと検討されたきっかけは?

当社は1992年に設立、国内で初めて商用のインターネット接続サービスの提供を開始しました。現在は、官公庁、企業をはじめ全国の多くのお客様にご利用いただいています。お客様のサービス利用が増加する中、求められるニーズとIT技術の発展に合わせて、安定かつ革新的なサービスを提供できるよう、日々研究開発を続けています。

当社のサービスを支えている要素のひとつに全国各地に設置され、ネットワーク化されているデータセンターがあります。お客様により良いサービスを提供できるよう研究開発を進めてきたのが「コンテナ型データセンターモジュール」です。(コンテナ型データセンターモジュールの特徴などはコチラ)この「コンテナ型データセンターモジュール」を利用したデータセンターを設置する場所を全国で探していました。

立地の候補地は、首都圏ではなく、コンテナを設置する場所を安価に確保できる地方都市から選択する方針で検討を進めました。その中でも、松江はプログラム言語「Ruby」の開発者であるまつもとゆきひろ氏が在住していることもあり、島根県と松江市は、IT産業振興に対し、他の自治体に比べて積極的に取り組んでおり、電気代や設備投資への助成など、新たに進出する企業に対し手厚い支援がある点が魅力的でした。
また、県庁所在地ということもあり、インフラ整備の進捗が期待されることや、人材の確保がしやすいことなども選定の大きな理由になります。

また現地では予め電力供給のために地中線が引き込まれていたり、通信ケーブルを電気ケーブルと異なるルートで敷設できる環境が整備されていたりと、建設にかかる初期コストを軽減できる状況があったのも大きかったです。さらに、安定した運営を続ける上で地震、台風などの自然災害の影響が少ないことも条件の一つとしてありました。

これらのことを総合的に判断し、島根県松江市への設置が決定しました。

島根県で立地されてみて、いかがですか。

実際にコンテナ型モジュールの設置作業を行いましたが、組み上げられた状態で他の地域からトラックで運ばれてきた際、設置に伴う作業員の移動に伴うトラブル等もなくスムーズに進行できました。やはりデータセンターを町の中に設置したということは良かったです。

今後の御社の展開は?

近年のクラウドサービスの拡大に合わせて、2011年4月に稼働を開始した松江データセンターパークに設置されるコンテナ数は、今年度(2012年度)で20台を予定し、24基が設置できる敷地も順調に埋まってきました。2013年2月には、今後の更なる拡大が見込まれるため、新たに24台のコンテナ設置スペースを拡張することが決定しており、さらなるサービスの拡充が期待されています。

会社の基本情報およびお問い合わせ先

会社名 : 株式会社インターネットイニシアティブ
所在地 : 島根県松江市
お問合せ : (Tel) 03-5205-4466
(Fax)03-5205-4460
本社 : 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
設立年月 : 1992年12月3日
URL : http://www.iij.ad.jp/(企業サイト)
URL : http://www.iij.ad.jp/DC/(コンテナ型データセンターパークサイト)

「コンテナ型データセンター」松江データセンターのご紹介

「松江データセンターパーク」は、商用として日本初の外気冷却コンテナ型データセンターとして島根県松江市に開設されました。IIJが開発したITモジュール「IZmo(イズモ)」は、クラウド基盤構築に最適化されたデータセンターを構築するための、コンテナ型モジュールです。(以下、動画での紹介です。)