島根県・松江市と島根大学が連携し、島根大学総合理工学部の学生と県内企業のエンジニアがプロジェクトチームを作り、地域課題の発見からサービス創出までを経験する「システム創成プロジェクト」を実施しています。

■ システム創成プロジェクトとは？

島根県内にオフィスがある企業と学⽣がチームを組み、ITを活⽤して社会の要求を解決するシステム／サービスやビジネスプランを⼀年かけて作り上げるプロジェクトです。 総合理⼯学部知能情報デザイン学科2・3年⽣の必修授業として実施されています。

IT技術の習得だけでなく、社会課題の解決まで視野に入れた実践的な講義を行うことで、開発におけるチーム運営のノウハウや、まだ世にないシステム／サービスを生み出す起業家やイノベーターの輩出にもつながることが期待されています。

県内の高校と地元IT企業との連携授業を実施することで、将来の島根県のIT産業を担う若手人材を育成し、県内IT企業への就職の促進を図っています。

■ 松江商業高等学校の事例（令和5年度）

松江商業高等学校情報処理科の生徒に対し、教員と県内IT企業が連携してRuby開発のフレームワーク「Ruby on Rails」を使ったWebアプリケーション開発のプロジェクト型演習を行いました。単なる高校の授業ではなく、実際の企業での開発業務を想定して演習が行われることで、より実践的な開発を疑似体験できました。

松江商業高等学校での授業の様子

IT企業を支えるのは、理系学部出身者だけではありません。
文系学部出身者が卒業後、ITエンジニアの道へ進んで活躍している例は多数存在し、大学等における専攻だけにとらわれず、幅広く企業で能力を発揮することのできるIT人材を発掘するため、島根県では文系IT人材を育成するプログラムを提供しています。

■ IT Boot Camp@島根とは

文系学生を対象にe-Learning×チーム開発型講座によるプログラミングカリキュラムを実施し、プログラミング初心者を未来のデジタル人材へと育成するプログラム。島根県内にあるプログラミングスクールが受講者一人ひとりに対して伴走サポートする。

IT Boot Camp@島根 公式サイトへ

近年多くの企業でデジタル化が進められるなか、ITスキルを持った人材に対するニーズはますます高まっています。
このニーズに応えるため、県内の普通科高校においてITに興味を持つ生徒を増やし、将来の県内産業を担う未来のIT人材の育成を図るため、島根県では普通科高校向けIT出前講座を実施しています。

この出前講座を機に、IT技術やITを活用した仕事への関心を高め、情報系学部への進学者数の増加を図り、ITスキルを活用して地元企業の発展に貢献できる人材を育成します。

県内企業の発展の鍵となる高い技術力・営業力を有する人材の育成をしまねソフト研究開発センター(ITOC)と協力して支援します。
また、一般社団法人島根県情報産業協会の行う人材育成講座も支援します。

しまねソフト研究開発センター( ITOC ) 公式サイトへ

（一社） 島根県情報産業協会 公式サイトへ